先ほどAmazonアフィリについての記事を書いていたんですが、私知らなかったんですが審査が結構厳しい物だったそうです。何も知らずに通過してました。
なんで?来訪者多分まだ0だよ?と考えてしまいましたが、これ小説の影響ですね間違いない。
2話以外はこちらが初出になるので、これだけでオリジナル文章が1万文字以上になります。
他記事には生成画像や引用の水増しが入っているので、全体で見るとオリジナル文章&オリジナル画像がふんだんに使われた無名の健全サイトに見えたのでは?
まぁ実際のところはわからないんですが、審査に影響が無かったとは思わないし小説書いてた意味はあったんじゃないでしょうか?
全く金には繋がらないけど副効果があったなろう系小説、とりあえず続きます。
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俺の人生は失敗だった。誰が見たって失敗作だ。
二度もチャンスがあったのに、駄目駄目の駄目だった。
沢山の後悔はあるが、それでも俺自身が選択し続けた人生。
もう一度やり直せても同じ道を辿る。そして小さな後悔を後悔を潰していくだけで十分だ。
それは間違いなく、俺が生きた俺の人生なのだから。
そんなことを きゅうに う?
「……」
「アオ?」
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吾輩は犬である。名前は次郎。
たぶん犬。かなりでかいがフサフサで尻尾があって牙が爪が出し入れ出来ないからきっと犬だ。青毛に黒が混ざっているファンタジーなハンサム犬だ。
とても寒い時期に生まれたのをぼんやり覚えている。親とはすぐに引き離された。
悲しかったが、幸い生きることには困らなかった。
だんだん暖かくなり、暑くなり、草場でゲンナリしていた時に突然知らない記憶が溢れ出した。
今はまた春、しっかりと記憶を思い出した俺は麗らかな春の陽を堪能していた。
なぜ3度目の人生?を生きているのかはわからない、何か理由があった気はするんだが思い出せない。そんな事考えてもなんにもならんし。
吾輩飼い犬であるからして、なんにも考える必要がないのである。
しかも前回と同じく前世の力も取り戻している。犬界最強、キングオブワンコ。人の言葉も当然理解している。頑張れば喋るかもしれん。
なにが切っ掛けで前世を思い出したのか、たぶん脳の発達じゃないか?犬は3歳幼児並の知能があると聞いたことがある、生まれて半年でその条件をクリアしたんじゃないだろうか。
前世の最後に焼かれたおかげか魔物化の影響もなく、それなのに尻尾も羽も牙も出し入れ自由なんだよね。本気出せばこの国落とせるかもと思っている。
しかして目下、そんな俺でも如何ともし難い問題が浮上しているのだ。
「次郎、今日も稽古に行くぞ」
「わふ」
稽古着にしては少し小洒落た格好をするこの男、前世で俺が腹を貫いた武士男である。
体は大きくないが引き締まったいい体をしており、男の癖に黒髪ポニーテールというのはなんだかなぁ。
それにしてもあの状態で生き残れるものなの?いや俺も似たような状態から生き残ったけどさ、もしかしてお前もやっちゃった?
馴染みのある町を歩き、広場で訓練をしている連中に混ざる。
この町の名はナルス、大魔境と接する辺境の町だ。
「やあ!奇遇ですね。私も丁度稽古をしようと思いまして」
自然を装って挨拶する武士男、だがこれでは、
「おはようございますノブタダさん。今日も次郎君と一緒なんですね」
自然な挨拶を交わして視線を俺に躱して撫でる。この女には全部バレバレだろう。
「あははは、オルヒ殿は次郎がお気に入りですなぁ」
顔を赤くして女を凝視する武士男、こういう時どんな顔すればいいのかわからないの。
最初会った時は驚いたさ。だけど向こうからしたら前世の俺は調子に乗って戦場に出たまま行方不明だ。お前に殺されて生まれ変わって犬になりましたと言うのものなぁ。
一体何があったのか、オルヒは魔術師になっていた。万人に1人とされる稀有な才能。魔素を操り魔を滅ぼす、魔獣の天敵である。あの魔法を思い出すとおっかなくて俺の自慢の尻尾が萎れて丸まってしまうのだ。やっぱり国を落とすのは無理です。
「じゃあ私、団長に呼ばれているので失礼しますね。訓練がんばってくださいね。」
「あ・・・」
まぁこうなる。
みなと仲良くやっているようで、何人かに声をかけられながら行ってしまった。
「次郎、お前もうちょっと引き止められんのか。上手くやれば良い肉を食わせてやってもいいぞ」
「アウン」
またぶっ殺すぞこの野郎。
「走れ走れー!一番遅かったやつが所属する隊は腕立て100回追加だ!」
ぜぇぜぇ息を上げながら教官に対する怒りとも絶望とも取れる顔で走るこの連中、国の兵士かと思っていたが実際の所属はどっかの教会の部隊なんだそうだ。
前世ではこいつらの組織的な動きに手間取ったところを魔法でやられちゃったわけだ。
貴重な魔術師が所属する救世軍だ。
折角こんな辺境に来たのにいきなり襲われて、お目当ては既に居ないっていうな。
大変だなー。
「ノブタダ様、タオルと果実水を用意しております」
「あぁツユ、ありがとう」
更にややこしいのがこのツユという女。主人の侍女?メイド?下僕か奴隷?なんか知らんが甲斐甲斐しく我が主人のお世話をする女だ。
こいつも黒髪で、いつもメイド服を着て頭を団子にまとめている。そして俺の敵。
「いぬ、貴様にも水をくれてやる」
だばだばと地面に恵みを与えている。俺にくれるんじゃなかったの?
「さっさと飲め」
こいつ俺に対して辛辣過ぎない?犬に水飲ませる時に地面に放水するやついる?
「ふぅーうまい、いつも助かるよ」
「っ!勿体ないお言葉」
やってらんねー。
まぁ見てりゃ分かる、ツユはご主人が好き、ご主人はオルヒが好き、オルヒは……恋人とかいるのかな。
三角形というか直線というか、この微妙な関係がハラハラするのよ。
ご主人はいいやつだしオルヒには幸せになってもらいたいんだけどなーおれもなー。
まぁ犬の考える事ではないな。何も考えずに思いっきり走り回りてぇー。
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