2025年12月19日、Amazon Vineに2日連続の新機能追加
2025年12月19日。
Amazon Vineに、2日続けて新しい評価関連の機能が追加されました。
今回表示されるようになったのは、アカウント単位のレビュー評価スコアです。
まったくの新機能というよりも、前日に追加されたレビュー評価機能の拡張と考えるのが自然でしょう。
※関連記事について
前日には、Amazon Vineに追加された「レビュー単位の評価機能」についても記事にしました。
各レビューに対して「貧しい・適正・良い・素晴らしい」といった評価が表示されるようになり、
Vineがレビュー内容そのものを数値化・可視化し始めたことが分かります。
今回表示されたアカウント単位の評価スコアは、
その流れをさらに一段進めたものと言えるでしょう。
▶ 前日の記事はこちら
Amazon Vineに「レビュースコア」が追加 評価されるレビューを書くために知っておきたいこと
この記事の要点:
- Vineにアカウント評価スコアが追加(洞察力スコア+メディア評価)
- 今後はレビューの「質」が会員ティアに影響する可能性あり
- 体験談から見ると、投稿後の修正反映が不透明な点もある
↓の項目が追加されました。

Vineからのお知らせ(内容を意訳)
公式のお知らせはそのまま掲載せず、内容を要約・意訳します。
Amazon Vineでは、
**「洞察力スコア」と「メディアを含むレビュー率」**という2つの新しい指標が追加されました。
これらは、レビューがどのように評価されているのかを分かりやすくすると同時に、
レビュー内容の質を継続的に確認し、向上させていくことを目的としています。
特に洞察力スコアは、
2026年2月1日以降に終了する評価期間から、会員レベル(ティア)の判定に影響する指標として扱われる予定です。
つまり、レビューの「量」だけでなく、その期間中に投稿したレビュー内容の質も評価対象になります。
なお、洞察力スコアはVineのアカウントページから確認でき、
各レビューごとの評価についても、レビューページ上で確認できるようになっています。
今回の変更を一言で言うと
要するに、
「各レビューの評価に加えて、アカウント全体の評価も行い、それを会員レベル判定に使います」
ということですね。
ゴールド会員の基準はどう変わるのか
これまでは、
- 期間内に80商品以上を取得
- レビュー率95%以上
この2点だけが、ゴールド会員の実質的な選定基準でした。
しかし今回の変更を見る限り、
レビューの質そのものが問題視され始めたと考えるのが自然でしょう。
表示された各スコアについて
洞察力スコア
洞察力スコアは、低い順に
- 貧しい
- 適正
- 良い
- 素晴らしい
という4段階評価になっているようです。
私は「素晴らしい」評価だったので、ひとまず一安心です。
メディアを含むレビュー率
一方で、「メディアを含むレビュー率」は1桁台。
正直なところ、これが評価に強く影響しないことを祈るばかりです。
レビュー評価は修正できない可能性
このスコアについては、まだ確定情報ではありませんが、
レビュー投稿時点で評価が確定し、後から修正できない可能性が高そうです。
実際に、レビュー評価機能が追加された直後、
「貧しい」評価が付いたレビューを修正したことがありました。
- 文章自体は上書き保存されていた
- しかし評価は変わらず
- さらに一日後、修正した文章そのものが元に戻っていた
掲示板などを確認する限り、同じ挙動を経験している人が多いようです。
これは、なかなか厳しい仕様ですね。
これからのレビューの書き方は変わりそう
これまでは、商品到着後、
なるべく早くレビューを書くことを意識していました。
しかし今後は、
- しっかり時間をかけて使う
- 内容を熟考する
- 場合によっては他人のレビューも参考にする
くらいの意気込みが必要になるかもしれません。
会員資格への影響はいつから?
今回の変更は、直ちに会員資格の判定に影響するわけではありません。
影響が出るのは、2026年2月1日以降に終了する評価期間からとされています。
Vineの会員資格更新は、
- 月末締め
- 月初に結果反映
という流れのため、
- 12月末・1月末更新の会員 → 従来基準で逃げ切り
- 2月末更新の会員 → 新基準の影響を最も受ける
このあたりになりそうです。
※ 海外ユーザーの報告によると、洞察力スコアが段階的に表示されるユーザーと
まだ「Pending」のままのユーザーが混在しているようです
個人的な不安
実は私自身も2月切り替え組なので、少し不安があります。
すでに200アイテムほど取得しており、
メディアを含むレビュー率は1桁台。
過去レビューの訂正が不可だとすると、
どれだけ頑張っても50%が限界でしょう。
洞察力スコアは高い評価ですが、
最終的にどう判断されるのかは、正直なところ分かりません。
Amazon側の狙いはどこにあるのか
今回の一連の変更を見ると、AmazonがVineに求めている役割が、
「レビュー数を増やすこと」から「信頼できるレビューを残すこと」へと明確にシフトしているのが分かります。
Vineはもともと、
購入者が判断しやすいように、一定の質を担保したレビューを集める仕組みでした。
しかし参加者が増え、取得数だけを目的としたレビューが目立つようになったことで、
レビューの信頼性そのものが揺らぎ始めていたのではないでしょうか。
今回追加された「洞察力スコア」や「メディアを含むレビュー率」は、
そうした状況を是正するための、極めて分かりやすい評価軸だと感じます。
なぜ「量」ではなく「質」を見る必要があるのか
これまでのVineでは、
- 期限内に一定数を取得する
- レビュー率を高く保つ
この2点さえ守っていれば、
レビュー内容の出来にかかわらず、ゴールド会員になれていました。
しかしそれでは、
- 極端に短いレビュー
- テンプレートのような表現
- 実体験がほとんど感じられない文章
こうしたレビューも、同じ「1件」として扱われてしまいます。
Amazon側としては、
レビューが増えても、購入判断に役立たなければ意味がない
という結論に至ったとしても不思議ではありません。
今回の変更は、レビュー品質を引き上げる方向に働く
今回の仕組みは、
レビューを書く側にとっては厳しく感じる部分もありますが、
長期的に見れば、レビュー全体の質を底上げする効果があると考えています。
理由はシンプルで、
- 投稿時点で評価がほぼ確定する
- 後から修正しても取り消せない可能性が高い
- その評価がアカウント全体に影響する
この条件が揃うと、
「とりあえず出す」レビューはリスクが高くなるからです。
結果として、
- 実際に使った感想を書く
- 良い点だけでなく、気になった点も整理する
- 写真や動画で根拠を示す
こうした、本来あるべきレビューの姿に近づいていくでしょう。
真面目に書いてきた人ほど有利になる仕組み
逆に言えば、
これまで丁寧にレビューを書いてきた人にとっては、
ようやく努力が可視化される仕組みが整ったとも言えます。
洞察力スコアという形で、
文章の中身が評価され、
アカウント単位で蓄積されていく。
これはVineが、
「誰でも大量に書ける人」ではなく
「きちんと伝えられる人」を残したい
という意思表示にも見えます。
厳しくはあるが、方向性としては健全
短期的には、
- 過去レビューが修正できない
- メディア率を後から上げにくい
といった不満は出るでしょう。
ただ、Vineという仕組みを
長く維持し、信頼されるものにするという視点で見ると、
今回の変更は、かなり筋の通った改善だと思います。
書く側にとっても、
「どう書けば評価されるのか」が少しずつ見えてきた今、
更なる努力が必要になりました。
まとめ:Vineは次の段階に入った
今回の一連の変更によって、
Amazon Vineは明らかに次の段階へ進んだと感じています。
これまでは、
「どれだけ多くレビューを書いたか」が重視されていました。
しかしこれからは、
**「何を書いたか」「どう伝えたか」**が、
はっきりと評価に反映される時代になります。
過去のレビューが修正できない、
メディア率を後から上げにくい、
そういった不安要素があるのも事実です。
それでも、
Vine本来の目的――
購入者の判断に役立つレビューを残すこと
に立ち返れば、今回の方向転換は納得できるものでもあります。
私自身、2月切り替えというタイミングもあり、
この先どう評価されるのかは正直読めません。
ただ一つ言えるのは、
これまで以上に、1件1件のレビューと向き合う必要が出てきた
ということです。
今後も仕様は細かく変わっていくでしょうし、
実際の運用が始まってみないと分からない点も多いはずです。
気づいたことがあれば、また続報としてまとめていくつもりです。
Vine参加者の方は、
「数」よりも「中身」を意識する――
そんな意識転換の時期に来ているのかもしれません。
まとめ:
- 洞察力スコアとメディア評価がVineで見えるようになった
- これらの指標は今後会員ティアに影響する可能性あり
- レビューは「量」より「質」が重要な時代にシフト
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