短編小説投稿実験① 

小説で稼ぐ

どうも1話のみの作品は気軽に読まれやすいそうです。
だからどうなのって所はあるんですが、今は下積み時代。なんでもやってみます。
今回はAIさんに出来る限り手伝って貰う方針です。専用のAIはお金を払わないと利用できませんので、AI相談.comさんに力を振り絞ってもらいます。

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「これよりパートナー召喚の儀をおこないます!」

ここはトルトリ王国の由緒ある王都魔導学園、その第一訓練場において学園生の今後を左右する儀式が行われている。

「たのむぞぉ、戦えるやつ来てくれぇぇ」
「わたしは補助魔法とか知恵の高い子がいいの、前線で戦わない子でお願い!」
あちこちで運否天賦に祈りを捧げる生徒達の叫びが溢れている。それを蔑みの目で見ながら自信満々で儀式を進める一団がいた。

「ふふふ、この時の為に父上が帝国から赤龍の龍鱗を手に入れてくれたのだ!これを触媒にして、このヨナゴ侯爵家嫡男イワミが最強の赤龍を召喚してやる!」
「流石ですヨナゴ様!きっと凄いのが召喚されますよ!」
「そうですわ!ヨナゴ様の魔力と侯爵様が手に入れた龍鱗があれば、これ以上のものはありえませんもの」
すごい盛り上がりだ、シヴァとかハヌマーンとかカーリーが召喚されそうな勢いである。

「ううぅ、あっちはなんか高そうなの自慢してるし、他の人達も色々持ち込んでる・・・それなのにわたしは結局これしか・・・」
貧乏臭さを全身なからアピールする陰気な少女。灰色の髪を風になびかせ、黒いマントで身を包んでいる。彼女の眼には明らかに面倒くささが宿っており、周囲から距離を置いているように見えた。
手にするのは家の前に落ちていた石。この少女、努力して河原で綺麗な石を探すことすら無く、今朝拾った石で召喚を行おうとしていた。
「やれるだけの事はやったし、貧乏だから仕方ないよね」
全くそんな事はない、何もやっていないし特別貧乏でもない、王都で暮らして名門学園に通わせるくらいには頑張っている両親は泣いていい。

「準備が出来た者から召喚を行いなさい!召喚後に制御に失敗した場合は強制的に帰還させますよ!」
ハゲた教師の声で召喚の詠唱が聞こえだした。みな真剣な顔で召喚陣と向き合っている中、早々に召喚を行う少年がいた。

「ダン ロブスキュリテ、ジュ ヴ カル! インヴォケーション ダ エクリプス! こい!僕が主だ!」
彼は15歳の少年。鮮やかな銀髪と碧い瞳を持ち、魔導学園に通う。その名は、リン・サキュラ。天才的な魔法の才能を持ちながらも、喧しく落ち着きのない性格。周囲からは「煩すぎる魔法使い」として知られている。

ズワァァァ… 召喚陣から青い光が溢れ、一匹の魚が召喚された!

「ピチピチ」
「やったぞ!!フナキングだ!!!きたぁぁぁっぁぁぁぁ!!!」
「ピチピチ」

「あれって何か良いものなのかな?喜んでるし良いものなんだろうな」
分からない物は仕方ない、訓練場の土の上でピチピチしているだけだがきっと特殊な能力でもあるのだろう。

一方で自信満々の侯爵家貴公子も準備を終えていた。
「オスクリタ・アンティカ、ソルジ・オラ!エヴォカツィオーネ・デッレクリッシ、来るんだ、私の使い魔」

ズワァ… 今度の召喚陣からは真っ赤な光が溢れ、一匹の竜っぽいのが現れた!

「ペェェェヨォォォーーーッッッ」
「なんだこれ!?」
「ペェェェヨォォォーーーッッッ」
それは、竜と言うにはあまりにも小さすぎた。小さく、軽く、そして可愛すぎた。それは正にぬいぐるみだった

「なんだろう、あっちは驚いてるし駄目なのかな?竜っぽい?いやトカゲかな?不思議な声だなぁ。怖いなぁ、高価な触媒ってあんまり効果ないのかな?これ大丈夫かなぁ。」
家の前で拾っただけの石に無駄に期待をしていた少女。最初から大丈夫ではない。

「君、君も儀式を始めないと遅れてしまうよ」
「あ、はい。すみません」
慌てて儀式を開始する。
(えぇと、魔法順の中央に触媒を置いて、陣に魔力を満たし、ささやき、いのり、えいしょうだよね。)
石を適当に投げ、杖を地面に突いて魔力を流し込む。やがて魔法陣がぼんやり光りだした。魔力が満ちた証拠だ。
「大地を揺るがす雷鳴と共に、時空を超えし叡智よ!我が前に現れよ!アルカナ・ストーム・サモン、古の英知を具現せよ!我に従え!我を尽くせ!我が野望を叶えよ!!」
少女の詠唱に見守っていた教師が引いている。触媒も無しに何をする気だ?突然捨てた石は何だ?この子大丈夫なの?

ズワァ…ズズ…ズゴゴゴゴゴゴ!!ガガーン!!

突然大地が揺れ、晴れた空に雷鳴が響き渡る。
「うわぁ!なんだぁ!」
「きゃあ!助けてぇ!ママー!」
「うるせぇ!お前がママn!うわあああ!!」
騒ぎの中、少女は小揺るぎもせず立っていた。なんかよく分かっていなかった。

ドドーン!! 魔法陣の中央に細い稲光が走り土を巻き上げる。その中に大きな人影が見えた。

▇▇▇▇▆▆▆▅▂────!!』

言葉にならない叫びを上げる騎士がそこにいた。
騎士は漆黒の鎧に身を包み、その兜の中からは赤い炎が燃え盛っていた。分厚い剣を手に、その姿はまるで死神のように威厳を放っていた。周囲の空気さえも凍りつかせるような圧倒的な存在感を持ち、ただただ畏怖と敬意を感じさせる光景であった。

▇▇▇▇▆▆▆▅▂────!!』

苛立ちを感じさせる二度目の咆哮、教師が声を上げようとするがその前に少女が反応した。

「私がお前のマスターだ」

常に気怠げな少女と常にブチ切れている最強の騎士、二人の出会いは世界にとってあんまりいいものではなかった。

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